Major ODs / 主な職業病
メンタルヘルス・精神障害
~仕事で多くのストレスを抱えていませんか~
人の営みで重要なことは身体、心理、行動の全てが健康であることです。
メンタルヘルスはこれら全てが健康な状態を維持向上することを目的としています。
メンタルヘルスは、地域、家庭、職場と全般にわたりますが、昨今の社会的環境の変化によって、働く人々のストレスを高め、疲労やストレスを主な要因とする、心の病や精神障害の増加が指摘されています。心の病や精神障害は周りから見て分かりにくいため、十分な理解をされていないのが現状です。気分が沈む、意欲が出にくい、考えがまとまりにくい等の精神症状により、労働や日常生活、対人関係等、生活に障害が出てきます。
このような「生活のしづらさ」がある状態を「精神障害」ととらえます。病気だけが原因ではなく、社会環境や個人の状態などが関わり合って引き起こされ、誰でもなる可能性があるのです。
また、労災認定に関しても年々増えては来ているものの、まだまだ精神障害への偏見は少なくなく、決定に時間がかかる、基準が厳し過ぎる等の理由で請求自体をあきらめている人がたくさんいるため、氷山の一角に過ぎないのが現状です。
心理的負荷による精神障害の認定基準となる対象疾病は、気分障害(感情障害)のいわゆる躁うつ病やうつ病、更には、恐怖症性不安障害(いわゆる恐怖神経症)、パニック障害(いわゆる強迫神経症)、外傷後ストレス障害(PTSD)等が挙げられます。
認定要件としては、
(1)対象疾病を発病していること。
(2)対象疾病の発病前のおおむね6か月の間に、業務による強い心理的負荷が認められること。
(3)業務以外の原因によって対象疾病を発病したとは認められないこと。
以上の3つのいずれの要件も満たす対象疾病は業務上の疾病として取り扱うとされています。
業務による強い心理的負荷が認められるかどうかは、発病前おおむね6か⽉の間に起きた業務による出来事について、別表1「業務による⼼理的負荷評価表」により「強」と評価される場合、認定要件を満たします。